その3:歴史を巡る旅

ドイツを訪ねる機会があったら、ちょっと過去にさかのぼった旅をしてみてはいかがでしょうか。
この国の悲しい歴史でもある、第二次世界大戦中の国家社会主義労働者等、ナチスによるユダヤ人などの迫害。この過ちを再び繰り返さないためにも、ドイツには過去の史実を注視し、しっかりと受け止めることができる博物館や記念館などが、ドイツ国内にはいくつかあります。
バウハウスでも知られるワイマール市からあまり遠くないところにある、ブッヘンヴァルト強制収容所跡地はそのひとつです。強制収容所というとポーランドのアウシュビッツが有名ですが、このブッヘンヴァルト強制収容所にもユダヤ人や同性愛者、政治犯など20万人を越す人々が収容され、5万人以上がここで命を落としたそうです。現在は収容所の建物の一部や敷地、犠牲者の遺品などを一般に公開しています。強制収容所は山腹の緑が豊かで、とても穏やかな場所にあり、それが戦中のナチスによる残虐な行為とはとても対照的で、訪れる者を圧倒します。ドイツをゆっくりと旅する時間があれば、ぜひ訪ねてみてください。
さて、第2次世界大戦からしばらくして、ドイツは東西に分裂されます。1989年にベルリンの壁が崩壊するまで、市内で東西に分割されたベルリンには、「ベルリンの壁」をはじめとするさまざまな旧東西ドイツ時代の遺物があります。東西ドイツ分裂も、ドイツの悲しい歴史の1つではありますが、現在では当時のことを肯定的にとらえたビジネスもいくつも登場しています。ベルリンの博物館の中でも人気が高いというDDRミュージアムでは、旧東ドイツ時代に使われていた生活用品や自動車などが展示されています。旧東ドイツ時代のデザインは最近ではとてもポピュラーで、当時の部屋を復元したレトロなホテルなどもありますから、一度そんなホテルに泊まって旧東ドイツ時代の生活を少しだけ味わってみるのも面白い経験になること間違いありません。